| IT責任者 2017年2月15日


2017年2月15日

ビジネス活動の中心ツールとなるモバイル端末

By Lookout

現在、多くの企業でモバイル端末が業務に利用されています。モバイル端末の出荷規模はPCを大きく引き離しており、モバイル端末がPCより業務に適した端末として採用される時は想像以上に早く来るのではないでしょうか。 今や業務遂行にモバイル活用は欠かせません。企業が従業員の入社初日にPCを支給しセットアップを行っても、最近ではIT部門が設定したPCを中心とする保護されたネットワーク内で業務を行うより、モバイル端末で業務を行うことが多くなりつつあります。
PCの売り上げは世界的に下降線をたどっている
モバイル端末にはPCやデスクトップと比較して様々なメリットがあります。モバイル端末はPCと同じくらいの業務が行えるだけでなく、PCよりも持ち歩きに適しているのは言うまでもありません。どこからでも重要なデータやシステムにアクセスでき、同時に従業員のプライベートな作業を行うことが可能です。会社に戻らなくてもWi-Fiに接続すれば業務を短時間で処理できます。例えば、ランチに並んでいる間や、電車の移動時間、あるいはミーティングの時間にこっそりとそうした作業を充てることもあるでしょう。人は仕事とプライベートが両立できることに安心を覚えるのです。 実際に、PCの出荷台数は減少しています。 「ガートナー(Gartner, Inc.)の暫定調査によれば2016年第3四半期における世界のPC出荷台数は総計6億8,900万台で、前年同時期比5.7%の減少となっています。これによりPCは8期連続で出荷台数が減少し、PC業界史上かつてないほどの長期間の落ち込みを記録しました。」(ガートナーのプレスリリース記事より[1]) 一方、調査会社のIDCによるとモバイル端末は同時期の出荷台数が36億3,200万台で、前年比1.1%の上昇を記録しています。 一部の地域、特に以下に挙げる地域ではこうした減少傾向が他の地域より加速していることがガートナーの発行する地域別マーケットガイドから読み取ることができます。
  • アジア太平洋地域-2016年第3四半期におけるPCの出荷台数は2億4,700万台で、前年同時期比で7.6%減少。
  • EMEA(ヨーロッパ、中東及びアフリカ地域)-2016年第3四半期におけるPC出荷台数は1億9,200万台を上回るものの、前年同時期比で3.3%減少。
  • アメリカ合衆国-2016年第3四半期におけるPC出荷台数は合計1,620万台で、前年同時期比で0.3%減少。これにより前年と比較したPC出荷台数の伸び率は2期連続で横ばい。
ガートナーの主席アナリスト、北川美佳子氏はリリースで次のように述べています。「2016年にガートナーが実施したコンシューマITに関する調査によると、成熟市場の消費者の大多数が3種類以上の端末を所有かつ利用しています。大部分の消費者にとって、こうした端末の中でPCは重要性が高くないため、PCのアップグレードへの関心は以前ほど高くありません。中にはPCを一度もアップグレードしないユーザーもいることでしょう。」 企業においても同様の現象が起きていると思われます。IntelのCEO、ブライアン・クラーザーニッチ氏は講演で次のように述べています。「PCの買い替えサイクルは伸びてきています。…これまでは4年であったものが今では5年、6年と変化してきています(PC Wordの記事より)。」同氏はまた、モバイル端末の方がアップグレードしやすい点にも触れています。
「資料作成」対「閲覧」
PC市場が成長しない一方で、PC利用自体がなくなることはないと多くの人が考えています。なぜなら、モバイル端末は「閲覧する」端末であり、資料作成のツールではないからです。例えば、PCで事業計画書を作成し、作成した内容のチェックは移動時にモバイル端末で行うといった事例がこの考え方に当てはまります。 しかし、モバイル端末メーカーは市場の要求に応えるべく製品開発を行っており、今後はモバイル端末は「閲覧する」だけのツールから急速に進化すると考えられます。
ビジネス仕様タブレットの台頭
従業員が業務の資料作成にスマートフォンを利用するケースは増加の一途をたどっています。Googleドキュメントのダウンロードや、PDF編集、重要案件のメールの下書きにモバイル端末が頻繁に使われています。常時業務に対応したいというユーザーの要求がこうした傾向に拍車をかけていることは間違いありません。 モバイル端末メーカーは資料作成などのニーズを掘り起こし、取り外し可能なキーボードをタブレットに付属させることで従来のラップトップPCを効率的に再開発しています。IDCはこうした製品を「取り外し可能」モジュールとして紹介しています。こうしたタイプの代表的な製品としてiPad ProやMicrosoft Surface Pro、Google Pixel Cなどがあります。 IDCはプレスリリース「consolidated expansion of new form factors predicted in the second half of 2016 and beyond(統合によって誕生した新たなフォームファクタ:2016年下半期以降の成長予測)」の中でビジネス仕様タブレットの市場について触れ、今年度はその成長率を80%になると見込んでいます。 このような「ビジネス仕様」タブレットの製造については、1)既存のモバイルプラットフォームの能力を強化する、2)機能が充実したプラットフォームをそのハードウェア仕様に適合するように微調整する、という2つのアプローチがあります。 IDC European Personal Computingのリサーチアナリスト、ダニエル・ゴンカルベスはリリースで次のように述べています。「市場に現れた取り外し可能な端末の需要は今後も増大を続けるでしょう。これに伴い、取り外し可能な端末の採用を積極的に検討する企業も現れます。こうしたフォームファクタが完全に企業のモバイル活用戦略と合致しているためです。」 能力や信頼性の高いプラットフォームが充実してユーザーの選択肢が増え、ビジネス仕様製品の市場は成熟期を迎えようとしています。IDCの上級リサーチアナリストであるジテッシュ・ウブラニ氏は次のように述べています。「WindowsやiOSはすでに取り外し可能な製品を確立済みです。GoogleもAndroidの最新バージョンをリリース後、この競争に参画すると思われます。」
業務のモバイル活用は今後も伸長
モバイルは業務遂行に適した強力な手段であり、今後もユーザーの間でさらに浸透していくと思われます。そして、2017年に企業が取り組むべき課題は業務のモバイル活用プログラムの拡張です。同時に、今まではPCを中心として考えていたセキュリティ対策を、新しいプラットフォームが採用されるモバイル端末を視野に入れ、どのようにセキュリティを担保するかに対する真剣な取り組みも必要です。 モバイル市場の動向や端末のセキュリティ対策にご関心をお持ちのお客様はLookoutまでお問い合わせください。     [1]ガートナーウェブサイト、「2016年第3四半期、世界のPC出荷台数は5.7%下落したことをガートナーが発表」 (2016年10月)http://www.gartner.com/newsroom/id/3474218

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