| 研究者 2013年6月28日


2013年6月28日

Lookout 社が「警告」を発する新たなアドウェア

By Jeremy Linden

モバイルに不可欠なこと、それは、ユーザーがプライバシーを保持し快適なモバイル体験ができることにあります。スマートフォンやタブレットを使用するなかで、弊社はユーザーが常にデバイスを信頼し、使い勝手がよいと感じることが大切だと考えます。
しかしながら実際は、アドウェアなどの怪しげなモバイル向けの広告が社会に蔓延り、ユーザーのプライバシーと快適な体験を阻害するような可能性が横行しているのが現実です。たとえば、ユーザーに適切な通知をすることなく、電子メールや位置情報、アドレス リストなどの個人情報を取得しようとしたり、電話機の設定やデスクトップ画面をユーザーの「同意」を得ることなく変更したりするケースも存在します。
但し、モバイル向け広告の多くが常に問題を含んでいるわけではありません。モバイル業界はその成長とともに、ユーザーのプライバシーとより良いユーザー体験を保護する必要性が出てきているのです。そこで本日、弊社では、Lookout モバイル セキュリティにおいてアドウェアとして新たに分類した広告ネットワークを公表したいと思います。また、業界の一助となるよう、アドウェアの分類基準も同時に発表したいと思います。
アドウェアは、アプリケーション ベースの「モバイル脅威」であり、現在、世界中で猛威を振るっています。事実、Google Play に置かれている無料アプリのうち、 6.5% にアドウェアが含まれています。但し、留意しておきたいのは、モバイル エコシステムにおいて、モバイル向け広告は大変重要な要素であり、開発者が無料アプリを提供するためには欠かすことができない手段であるという事実です。

モバイル向け広告の基準には、はっきりしない点が多数あります。その原因は、これまで業界向けの明確なガイドラインが存在してこなかったためですが、弊社では、この業界によるアドウェアの分類はきわめて重要であると考えています。しかしながら、その基準を攻撃的な広告ネットワークをただ単純にアドウェアとしてレッテルを貼るだけのものにはしたくはありません。なぜなら、それが即、問題の根本的解決には繋がらないからです。
弊社が定義するアドウェアとは、ユーザーによる適切な「同意」を求めることなく、以下の迷惑行為の 1 つでも示す広告ネットワークのことです。
  • 通常のユーザー体験の範囲外で広告を表示する。
  • 通常対象とはならないような個人を識別できる情報を収集する。
  • 広告をクリックすると予期しない動作をする(適切なユーザーの了承を得るには、上記にリストさている動作のいずれかを実行する前に、ユーザーがそれを「承諾」するか「拒絶」するかを選択できるよう明確な「警告」が表示される必要があります)。
弊社では、上記の基準に抵触する企業を特定するとともに、2013 年 5 月以降、それらの企業に連絡をとり、業務形態を変更・改善するよう要請しました。弊社がアドウェアと認定し、警告を出すまでに、それらの企業には 45 日間の猶予期間を設けましたが、その期間内に企業が業務形態を改善することを期待してのことです。2013 年 6 月 18 日現在、弊社では、LeadBolt、Moolah Media、RevMob、sellAring、SendDroid の5社をアドウェア企業と認識し、ユーザーから適切な了承を取ることなく、上記に挙げた迷惑行為を 1 つ以上を続けていると判断しました。
現在、Lookout アプリでは、Lookout 社がアドウェアと分類した広告ネットワークに関しては「警告」を発するようにしています。今後このサービスにより、ユーザーはデバイスに入るアプリについては、より多くの情報を得た上で判断することができるようになるでしょう。

投稿者

Jeremy Linden,
Jeremy Linden